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じゃんけんは元々ヘビ・カエル・ナメクジの『虫拳』という遊びだった?|『拳遊び』と『三すくみ拳』の歴史

投稿日:2019年1月12日 更新日:

じゃんけん

順番を決める時や、ゲーム感覚で気軽に行っている『じゃんけん』。

グーが石で、チョキがはさみで、パーが紙。ということはご存知かと思います。

 

でも実は、日本のじゃんけんの起源は『ヘビ・ナメクジ・カエル』の三つで遊ぶ『虫拳(むしけん)』という遊びだったのをご存知でしょうか。

この記事では、じゃんけんの歴史について解説していきたいと思います。

 

この記事のポイント

  • じゃんけんは『三すくみ拳』と呼ばれる遊びの一種
  • じゃんけんの原型は『ヘビ・カエル・ナメクジ』の『虫拳』だった
  • その後、『狐拳』や『石拳』などに派生し、石拳→じゃくけん→じゃんけんと変化していった

 

じゃんけんは『三竦み拳(さんすくみけん)』の一つ

じゃんけんの起源を辿ってみると、他にも色々な『三すくみ拳』と呼ばれる拳遊び(けんあそび)があったようです。

三すくみとは、三つの物がそれぞれ『得意なもの・苦手なものを一つずつ持つ』関係のことです。

  • AはBに強いが、Cには弱い
  • BはCに強いが、Aには弱い
  • CはAに強いが、Bには弱い

三すくみの状態

言葉だと分かりづらいですが、図にすると簡単な三角の関係のことを指します。

 

この時、グーがチョキを倒すと、残るのはパーとグーの二つ。

そうするとグーはパーに負けてしまうので、グーは自分の身を守るためにチョキを攻撃しないべきだと言えます。

三すくみの解説

チョキもパーも同じ状態なので、睨み合いになって身動きが取れなくなる(足が『すくむ』)。

三者とも足がすくむような状態なので、『三すくみ』と呼びます。

 

日本で生まれた最初の三すくみ拳が『虫拳』

元々このような遊びが様々あり、日本で最も古いものが『ヘビ・ナメクジ・カエル』の三つで遊ばれる『虫拳』だったとされています。

この遊びは現在も、日本の一部地域で『虫じゃんけん』などの名前で伝わっています。

虫拳のルール

  • ヘビ(人差し指)はカエル(親指)に勝つが、ナメクジ(小指)に負ける
  • カエル(親指)はナメクジ(小指)に勝つが、ヘビ(人指し指)に負ける
  • ナメクジ(小指)はヘビ(人差し指)に勝つが、カエル(親指)に負ける

ナメクジがヘビに勝つのに違和感を感じますが、どうやら昔の中国ではナメクジにヘビの毒は利かず、粘液でヘビの体を溶かしてしまうと信じられていたようです。

現実にはそんなことはなく、ほとんどのヘビはナメクジに無関心。

しかし、アフリカ南部や南米にはその逆の『ナメクジを食べるヘビ』が生息しているそうです。(『カタツムリを食べるヘビ』はアジアにもいる。)

 

三すくみ拳のまとめ

  • 『AはBに強く、BはCに強く、CはAに強い』という状態が三すくみ
  • 日本最古の三すくみ拳は『ヘビ・ナメクジ・カエル』の『虫拳』

 

『じゃんけん』の原型は『石拳』?

三すくみ拳は世界各地に存在し、日本でも『虫拳』以外にも色々な形に派生していきました。

  • 狐・庄屋・漁師の『狐拳』(狐・猟師・鉄砲、というパターンも)
  • ゾウ・人・アリ(インドネシア)
  • ゾウ・ゾウ使い・王様(タイ)

などなど広がる中で江戸時代末期から明治の初期頃に、子供たちの遊びとしてグー・チョキ・パーの『石拳(いしけん)』という形に変化していきました。

この『石拳(いしけん)』が『石拳(じゃくけん)』、『じゃんけん』と変化し、今の『じゃんけん』が生まれたのです。

※『じゃく』は石の音読みの一つ。盤石(ばんじゃく)、鍮石(ちゅうじゃく)など。

 

余談ですが、英語圏ではじゃんけんのことを『Rock-Paper-Scissors』(石・紙・はさみ)と呼びます。

日本人で言ったら『グーチョキパーで決めようぜ!』みたいなニュアンスですね。

 

三すくみ拳の派生まとめ

  • 三すくみ拳は世界中で生まれ、色々な形がある
  • 日本では、『虫拳』が『狐拳』や『石拳』などに変化していった
  • 『石拳』が今の『じゃんけん』の原型

 

もう一つの拳遊び『本拳(数拳)』

三すくみ拳の他に、『本拳』と呼ばれる拳遊びもありました。

二人以上が片手の指を色々な形で出して、合計の本数を最初に言い当てた人が勝ち、というゲームです。

数拳(本拳)のルール

この本拳は江戸の終わりころに中国から長崎に伝わり、子供の遊びというよりも主に酒席での遊びとして楽しまれていきました。

今でも『いっせーのーせ』などと呼ばれる、両手の親指を挙げた本数を言い当てるゲームが親しまれていますが、これの原型だと考えられています。

※地域によって呼び名が大きく違うようです。せの、せのせ、せのじ、いっせっせ、いせのせ、ちゅんちゅん、そろばん、など。

現代の数拳(本拳)

こういう奴ですね。

やったことある方も多いのではないでしょうか。

 

拳遊びの系譜

  • 三すくみ拳のほかに、本拳(数拳)という拳遊びも存在した
  • こちらは江戸時代に中国から伝来し、主に主席で楽しまれた
  • 今も子供の指遊びとして残っている『いっせーのせ』などの原型

 

まとめ

  • 大きな括りでは『三すくみ拳』と『本拳(数拳)』の二つの拳遊びが昔から存在した
  • 三すくみ拳は日本でも生まれ、最初は『ヘビ・カエル・ナメクジ』の『虫拳』だった
  • その後、狐拳・石拳などに派生し、石拳→じゃくけん→じゃんけんと変化していった
  • もう一つの拳遊び『本拳』は江戸時代後期に中国から伝来し、今も『いっせーのーせ』などと遊ばれている原型になった

普段何気なく遊んでいる『じゃんけん』ですが、ルーツを辿ってみると意外と奥が深いものです。

海外には、移住した日本人がやっていた遊びが広まって定着した国もあるみたいですね。

その国ではもしかしたら、将来『JANKENは21世紀にジャパニーズが持ち込んだのさ!』なんて言われるかも・・・なんてね。

 

以上、『じゃんけんは元々ヘビ・カエル・ナメクジの『虫拳』という遊びだった?|拳遊びと三すくみ拳の歴史』でした。

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