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なぜファストフード店には赤い看板が多い?|色彩心理学を利用したマーケティング戦略

投稿日:2019年1月13日 更新日:

ファストフード

マクドナルドやロッテリア、吉野家、すき屋、ピザーラ・・・

これらのお店の共通点に気付きますか?

それは、『看板の色が赤やオレンジ』ということ。

 

これだけじゃありません。ケンタッキー、ファーストキッチン、バーガーキング、ピザハット・・・挙げだしたらキリがありません。

モスバーガーだって、緑のイメージが強いですがロゴは赤です。

 

一体なぜ、これほど赤い看板だらけなのでしょうか。

そんな疑問を解消すべく、この記事では『ファストフード店に赤い看板が多い理由』について解説していきます。

 

この記事のポイント

  • 赤い看板は目立たせるだけでなく、食欲や購買欲を刺激する効果がある
  • 色彩心理学的には、赤系の『暖色』と、青系の『寒色』に分けられる
  • 更に、赤系の暖色は店の回転率を上げる狙いもあった

赤やオレンジの看板は目に付きやすい

新宿の街並み

新宿の街並み

看板に赤やオレンジが多い理由は、まず第一に目に付きやすいこと。

上記画像を見ると、とてつもない数の看板が乱立する中で赤やオレンジって比較的目立つと思いませんか?

 

『おなかすいたな~・・・あ!吉野家あるじゃん!』

 

みたいな感じで、すぐに見つけてもらうために目立つ色を使っているというのが一つ目の理由です。

 

赤は空腹を呼び起こす色!

でも実は、目立つだけが理由ではありません。

実は『赤』と言う色は、色彩心理学において本能を刺激する色とされているのです。

 

そんなにお腹が空いているわけでもないのに、メニューを見ていたらついついセットやサイドメニューを頼んでしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

それはこの『赤』と言う色が食欲や購買欲と言った欲求を刺激してくる色だからなのです。

 

食欲増進の効果があるのは、『赤』だけではありません。

バーガー店のメニュー写真を思い浮かべてください。バンズに挟まれたグリーンのレタスと赤いトマト、そしてそれに添えられた黄色いポテト

この様に鮮やかな色の組み合わせによって、更に食欲増進につながることもあるのです。

 

ポイント

  • 赤い色は目立つだけでなく、人の食欲や購買欲を刺激する

 

色が人に与えるイメージや効果:『色彩心理学』

色彩心理学という学問をご存知でしょうか。

私たちは普段、生活をする中で無意識に色からイメージを受けています。

例えば緑を見てリラックスしたり、黒に悪を感じたり、紫に怪しさを感じたり、と言ったことです。

戦隊モノのヒーローでも、ヒーローのリーダーは活発の赤・悪の組織は闇の黒、というのが定番ですね。

  • :情熱、元気、活発、怒り、暖かい、炎
  • :冷静、知的、清潔、冷たい、水、氷
  • :穏やか、調和、自然、木
  • :妖艶、高貴
  • :クール、悪、夜

なんとなく、こんなイメージがありませんか?

こういったイメージや、人に与える印象を研究するのが『色彩心理学』です。

 

最もシンプルな色彩心理は『暖色』と『寒色』

色彩心理学の中でも、最も分かりやすいのは『暖色』と『寒色』という概念です。

  • 暖色:赤、オレンジ、黄色
  • 寒色:青、紫、黒

確かに自動販売機でも『あたたかい』は赤だし、『つめたい』は青・・・なんて、単純なイメージだけの話ではありません。

これらの色は、私たちの身体に直接影響を与えるほどの力を持っているのです。

※ちなみに、緑は『中間色』と言ってどちらにも属さない色です。

 

例えば、二組のグループを全く同じ室温に管理された『壁紙や家具が赤で統一された部屋』と『壁紙や家具が青で統一された部屋』で過ごさせた実験があります。

実験後にアンケートを取ると、赤い部屋のグループからは『少し暑かった』、青い部屋のグループからは『少し寒かった』という回答が出たのです。

間違いなく同じ室温に管理されていたのに、です。

その後調査を繰り返すと、以下のようなことが分かりました。

  • 赤い部屋と青い部屋では体感温度が約3℃も違う
  • 赤い部屋は時間の流れが速く、青い部屋は時間の流れが遅く感じる
  • 赤い部屋にいる人は脈拍が早く、血圧が高く、軽い興奮状態になる
  • 青い部屋にいる人は脈拍などが落ち着き、リラックス状態になる
  • 『赤と青』だけでなく『オレンジと紫』などでも同様の結果になる

これほどまでに、人は色から影響を受けるのです。

 

色彩心理学のポイント

  • 人は色からイメージだけでなく、肉体的な変化まで受ける
  • 大きく、赤系の『暖色』と、青系の『寒色』に分類される
  • 赤は人の気持ちを刺激し、軽い興奮状態にさせる
  • 青は人の気持ちを落ち着かせ、軽いリラックス状態にさせる

 

回転率にも一役買っていた『色』という名の魔法

ファストフード店は、看板だけでなく店内にもこの『赤』などの暖色を用いることで回転率アップを図っているのです。

先程解説したように、赤(暖色)には人の心を刺激し、時の流れを早く感じさせる効果があります。

ゆっくりリラックスして長時間滞在・・・とは、なりづらいですよね。

 

対して、リラックスできる空間造りをしているカフェなどは緊張をほぐす『茶色』や安心感を与える『緑』などナチュラルな色を基調としています。

こちらは回転率よりも『その心地よさ故についつい長居してもう一品注文してしまう』という効果で、客単価を上げることを狙っているのです。

 

逆に、『青』は食欲を減退させる

赤が食欲を増進する一方で、青色には『食欲を減退させる』効果があります。

青く着色したごはんや、青いサングラスでダイエットをする、なんて方法も有名ですよね。

青く着色したごはん

青く着色したごはん

・・・これ食べると、確かに食べる量は減りそうだけどそれ以上に美味しく感じなさそうです。

減らすのは我慢できても、せめて美味しく食べたいですね。

 

まとめ

  • 赤い看板は目立たせるだけでなく、食欲や購買欲を刺激する効果がある
  • 色彩心理学的には、赤系の『暖色』と、青系の『寒色』に分けられる
  • 更に、赤系の暖色は店の回転率を上げる狙いもあった

普段何気なく目にしているファストフードの看板ですが、『何で赤いのかな?』と気にしてみると、裏には様々な戦略が隠れています。

普段の生活でも、『コレはなんでこの色なんだろう?』と考えたり調べてみたりすると面白いかもしれませんね。

 

以上、『なぜファストフード店には赤い看板が多い?|色彩心理学を利用したマーケティング戦略』でした。

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